マルメラ

きみがぼくを見つけた日のマルメラのネタバレレビュー・内容・結末

きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます


タイムトラベル×恋愛。
「アバウトタイム」と同様に、レイチェルマクアダムスはタイムトラベラーの妻というww
お前の夫、どんだけ時間旅行すんねん!

結論から言うと、穴は多いけど楽しめる映画かなと。
個人的には矛盾が気になりすぎてムズムズしっ放しでしたが。

純愛映画なるものが私は苦手なものですから、肌に合わないっちゃ合わなかったんですが。
それでも、奇抜な設定のおかげで台詞が個性的で、楽しめるところは楽しめました。

まず、主人公の設定をおさらいしておくと。
6歳の時にタイムトラベルに目覚める。
彼のタイムトラベルは能力ではなく体質。

いつ、どこで、タイムトラベルするか本人にも分からない。
また、いつ、どこにタイムトラベルするかも分からない。
そして、いつ、どこで元の時間軸に戻ってこれるかも分からない。
タイムトラベルをした場合、衣服や身につけているものは持っていけない。
故に全裸の状態でしかタイムトラベルはできない。

起こってしまったことは変えることができない。
故に母親の死を止めることもできない。

これが設定です。
つまり、これがこの作品内でのリアリティーラインになります。

しかし!!!
これを完全否定する能力者が現れます。
彼の娘です。
タイムトラベルに関して、ある程度のコントロールができるスペックを持って現れます。

ここで矛盾が生じます。

まず、結婚式の日に現れた未来の主人公。
彼は偶然この時間に現れたわけですよね。
つまり、レイチェル・マクアダムスから未来のあなたが来るわと言われていたにせよ、どの時代、時間の彼が来るかまでは分からない。
なのに、窓の外からご丁寧にタキシードで現れます。
準備良すぎじゃね?
つか裸でしか来れねーんじゃねーの?
タキシードは洗面台にあったので、別の人のってこと?
あそこは裸で現れないと!!!!

さらに言うと。
主人公は不確定な能力だからこそ、母親の死を止めようと思っても不可能だった訳です。
「何度やっても、間に合わなかった」と父親に説明してます。
反対に言うと、間に合えば止めれるんですよね?
だったら、娘が止めれば良いじゃないですか。

ラストのオチに関しても、娘の能力があれば止めれるでしょ。
いつ、どこにタイムトラベルするか自在に操れるならさ!
っていうか、主人公殺したのってレイチェル・マクアダムスの親父とその仲間でしょ?
エグいっすわ。
伏線として、結婚式の日に
「狩りは好きかね?」と聞かれ
「いつも追われる側なんで」と答えた主人公。
これはタイムトラベルして服を盗んでいるというジョークとオチの展開の伏線になってる訳ですが。
エグいっすわ。
この事実、娘が聞いたら家庭内で抗争が始まりますよ。

さらに!
お腹を撃たれて死ぬのが分かってましたよね。
何故お腹を防御しない??
あの日に死ぬことを予期していたならば、お腹を守ろうとするのが自然でしょ!!

代案としては
①タイムトラベルした瞬間に撃たれる。
→防ぎようがないから

②未来の娘がやってきて、娘は父親の死を止めようとするが、それが実は父親が死ぬ原因だった。
娘を守ろうとして身を挺して腹に銃弾食らうとかさ。
こうすれば、本来の時間軸に戻った時に感動するじゃないですか!
→まぁ娘はトラウマものですがね。

お分かりの通り、製作者側が引いたリアリティーラインを製作者側が超えてしまった為に、作品内で矛盾が生じているのは事実。
これがこの作品に否定的な意見を唱える人の多くの理由かと思います。
私もその1人です。

しかし、これはタイムトラベル映画として見た場合です。
純愛映画という軸で見た場合は、よく出来た作品だと思います。
夫が死んだ後でも、いつ現れるか分からない夫を待ちわびている妻。

最後のハグのシーンが「黄泉がえり」とダブったのは自分だけでしょうか?
消えるんだろ?どうせハグした瞬間に服だけになるんだろ?
とタカをくくっていた自分の汚い心を戒めたくなりましたww

純愛映画を楽しめる心の持ち主の方は是非ご覧ください!!

個人的には「アバウトタイム」の方が良く出来てたかなぁーという印象。
それでもレイチェル・マクアダムスの日本人受けする大きな目と顔はたまりません。

おまけ。
個人的に好きなハリウッド女優ランキング。
1位 エマ・ワトソン
2位エマ・ストーン
3位レイチェル・マクアダムス
ズーイ・デシャネル、アマンダ・セイフライド、クロエ・グレース・モレッツetcがTOP10入り。
マルメラ

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