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サマータイムマシン・ブルースのHKのレビュー・感想・評価

3.6
舞台は2005年の真夏のある大学のSF研究部。
なぜかいきなり部室に出現したタイムマシンを巡ってアホな学生たちが大騒ぎ。
く~っだらないけど・・・おもしろかった!

青春モノは滅多に観ませんが、これは学生時代のバカなノリを思い出して楽しめました。
でも学生時代にバカをやんなかった人は共感できず楽しめないかも。
いや、学生時代なんてみんなバカですよね(←偏見?)。

で、普段あまり観ないのになぜ観たかと言うと、今公開中で面白いと評判の『リバー、流れないでよ』と同じく「ユーロッパ企画」という劇団の舞台の映画化だと知ったから。
SFやファンタジーを絡めたコメディが得意な劇団と聞いてちょいと興味が湧きました。

監督は『踊る大捜査線』シリーズなんかの本広克行。
本作に惚れ込んで、この後も「ヨーロッパ企画」の舞台劇『曲がれ!スプーン』を映画化。
この頃の本広監督作は『UDON』と『曲がれ~』をたまたまTVで見ていましたが、本作はスルーでした。

タイムトラベルする時代をとりあえず昨日にしたり、ミッションがコーラをこぼして故障する前日のクーラーのリモコンをとってくること(リモコン壊れると本体にスイッチがないアルアル)だったりとセコイのがイイ感じ。
当時の安っぽいCGを使わず手作りの特撮っぽさを出したのも正解。
タイムマシンの亀の甲羅のようなデザインは河童とリンクさせるためだったか。

当然ですが18年前の作品なので瑛太(当時22歳)も上野樹里(当時19歳)も若い。
真木よう子(当時23歳)はこの頃はまだ美人じゃなかったんだ(←失礼)。
ムロツヨシ(当時29歳)はこの頃すでに存在していたんだ(←失礼)。
佐々木蔵之介(当時37歳)のみ今とあまり変わらない印象。

そもそもこのタイムマシンはどっから来たのかとか、お遍路とかの肩すかしキャラとか、ツッコミどころは多々あれど、真剣に考えるのがバカバカしいのでこれでよし!
HK

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