Ryu

サマータイムマシン・ブルースのRyuのレビュー・感想・評価

3.9
夏休み中のとある大学。SF研究会の5人の男子学生と写真部の女子学生2人が部室内で騒いでいる時にクーラーのリモコンにコーラがこぼれて壊れてしまう。彼らが猛暑にぐったりしていると、突然タイムマシンが現れる。昨日に戻ってクーラーのリモコンを取ってこようと考え、昨日にタイムスリップするが⋯。

劇団ヨーロッパ企画による戯曲を映画化した作品。
タイムトラベルというロマン溢れるテーマを扱っているのに、スケールは小さめで、作風も緩〜い感じになっているのが今作の大きな魅力のひとつだと思います。
メインとしては“昨日”と“今日”だけでここまでのストーリー展開を魅せれるってんだから、やっぱ上田誠は天才ですね。ホントに脚本が秀逸です。
佐々木蔵之介が時間軸の説明をちょっとしてくれるんですが、「なるほどー」っていう感心と「え、じゃあどういうことや?」みたいなモヤモヤみたいなものもちょっとあったりして、アホな自分は頭パンクしそうになりました。これは、大体の流れを知った状態で見返すのもおもしろそうですね。
もう約20年前の作品になりますので、瑛太、上野樹里、真木よう子、ムロツヨシなど、キャスト陣がみんな若いですね。
大学生たちのわちゃわちゃしたテンションも、夏の暑苦しさも、青春だなぁ。
やっぱり劇団ヨーロッパ企画及び上田誠のタイムトラベルものは庶民派なテイストとよく出来た脚本が見事で、純粋に観てて楽しかったです。
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