ブタ野郎

サマータイムマシン・ブルースのブタ野郎のレビュー・感想・評価

3.5
夏ぽくて堪らなかった。

キャラクターが多い上に時系列がけっこうごちゃごちゃになって整理出来ないかな?と思ってたけど意外にサクサクみれた。

コメディだからこそ基本理解してなくても大丈夫だったのかもしれない。登場人物も分かってない奴らが多い笑

事態の緊急性が分からない奴と分かってる奴の温度差や馬鹿なノリがひたすら楽しかった。おや?となる所もあったけど基本集中して見れる!
リモコンを中心に規模が大きすぎる破滅を展開していってそれが頭にあると可笑しくなる笑

ただ発端はリモコンだけど、枝分かれが過ぎて大体のシーンでリモコンの存在感が薄くなっている気がする。
その枝分かれが全て伏線の回収に使われていて微妙なカタルシスがあって良かったけど、なんというかわかりやす過ぎて意外性はほぼ無かった。
それとキャラクターも馬鹿ばかりでやや被るキャラもいるから、全体的にコメディがクドいのとセリフのテンポやテンションが高い位置で淡々としている。緩急をあまり感じなくて中盤から終盤付近まで少し飽きつつあった。

タイムパラドックスの問題提起はやり尽くされてる感があるけど、改めて見てみるとやっぱりよく出来た矛盾だと感心する笑
こういうのは何度見ても頭の処理が引っ掛かって楽しい!

画面の構成はむちゃくちゃ好みだった!特に部室のごったごた感は見ているだけで個人的に気持ちいい。意味のわからない、多分歴代のsf研が拾って来たものとかが積み重なっているあの汚い部室の雰囲気が好み過ぎる。
カメラワークも小物と小物の間から人物によって行ったりと迫力もあって良かった!!
色合いはあまりハマらなくて、ちょっと鮮やか過ぎる気もした笑
個人的にはもう少し粗い色感の方が好み。

締めの部分は未来への希望というか結局頑張る事への活力があって感動する笑

夏に見るに丁度いい。楽しかった。
ブタ野郎

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