ブタ野郎

デリカテッセンのブタ野郎のレビュー・感想・評価

デリカテッセン(1991年製作の映画)
3.7
好き。

話の内容は正直よく分からん。大筋は追えるし分かりにくい訳でも無かったけど、とにかくそんな事よりビジュアルのイカつさにずっと目を奪われて逆に集中出来ない。
皮肉や風刺の効いた脚本やストーリーよりも、今ではそんなに目新しい訳でも無い映像のセンスが個人的にバッチリハマって楽しい!

軋むベットのシーンやスプリング直し、生首マジック、地下の世界等々とにかく目が楽しいシーンがいっぱいでかなり良かった。そこまでのフレッシュさは今となっては無いのだけれども、この世界や雰囲気は独特なものだなぁと改めて思う。

肉屋の娘可愛すぎて、このディストピアとの相性抜群。全キャラクターに愛嬌があって終始笑える。
群像劇でどのキャラクターも動いてくれるので飽きもなく、ずっと見ていられた。
ややBGMが眠いのだけれども、ここで寝るのは勿体ないという気持ちが勝つ笑

ダークな絵本の世界というか、色彩や小物のヴィジュアルがアングラで、個人的にかなり好みなんだけれども、子供の頃から大好きだった絵本のミッケ!を読んでいる気分と似ている様な気がする。
不思議な世界を案内してくれる映画は大好き。

カメラワークもクールでキメキメ。斜めの画面やアングルが面白い。ありすぎてやや渋滞感もあるけど、個人的にはこの先も何回か見ると思うので先々に注視する場面が沢山という意味で良かった。

終始奇怪でユーモラス。自殺しようと頑張っちゃうおばちゃんかわいい。

めちゃくちゃ良かった!
ブタ野郎

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