ブタ野郎

マリアンヌのブタ野郎のレビュー・感想・評価

マリアンヌ(2016年製作の映画)
3.6
悲しい。

展開もストーリーも何もかもベタ。ベッタベタです。ベタこそ至高を改めて感じさせる最高の映画。

後半のスパイ疑惑をかけられるまで物凄く丁寧で、マリアンヌがとてつもなく魅力的に映される。
後半からの集中が半端じゃない。かなり心が持っていかれる。
基本ドラマがベースにあって淡々と進んでいく展開はストレスなくスッと画面に引き込まれる。アクションもそこそこあるが、味付けくらいで、それがまた丁度いい。最低限で無駄なく機転と主人公の凄味が分かる。

前半の出会いから結婚まで丁寧にたっぷりと情緒もあり、少しの陰もみせて期待値が上がる。後半から期待値下がる事なくそのままのテンションで突き進んでいき終わり方もサッパリしていて良い。
無駄にお涙演出で画面との距離感を感じるものもそこまでなく、しっかり画で分かるのが素晴らしい。ラストからエピローグがマリアンヌの手紙でサクッと終わり、見終わった後に嫌な悲しさもなく爽やか。
責任一切合切放っておいて大団円も好きだけれどもしっかりバランスの取れた腑に落ちるラストだった。

前半のパーティー放銃でマリアンヌが躊躇うシーンや砂嵐セックス、窓から見てるおばさんを言い訳にキスやハグ。
ピアノのシーン、親子3人の束の間の幸せ等々印象的なシーンが盛り沢山でめちゃくちゃ良い映画だった。

凄い良かった!
ブタ野郎

ブタ野郎