ブタ野郎

ザ・ウォークのブタ野郎のレビュー・感想・評価

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)
3.5
すごく良い。

序盤からずっとどこかオシャレで見やすい。

渡ったところで意味はない。むしろ警察沙汰だし命懸けだしただただ危険。
しかしそれが良い。

主人公が綱渡りに取り憑かれてからタワーを渡るまでの経緯が物凄く丁寧で見やすい。
ヒロインとの出会いから仲間集めまでテンポが良く次々出てくるキャラクター達も基本すぐ乗ってくるのでストレス少なく見れる。その分フィリップの仲間に対するイカレ具合が際立ってしまい、個人的にはそこに対するヘイトは溜まる。
それでもしっかり綱渡り師として渡りきった事やその後の賞賛でバランスが良い。
彼女とは少し物悲しさがあるし、最後のタワーのカットがどこか悲しく美しく、見終わった後になんとなく儚く感じてしまう不思議な視聴感。

綱渡りに至るまでのハラハラやドキドキが盛り込まれていて綱渡りの本編以外でもしっかりエンタメぶち込んでくるので飽きがなく良かった。ラブ要素も個人的に丁度良くてサブストーリーよりもしっかりメインだけで進行していくのが目が散らなくて集中出来る。
完全な好き嫌いで言えばもう少し会話間やアクションで緩急の緩みが欲しい。終始真顔で見れてしまうので、もう少し笑えるシーンがらあった方が満足度は高かった気がする。高所恐怖症の彼が中々緩急どちらもあって良かっただけにもう少し欲しいと思った笑

映像は基本綺麗でパリはもちろんだけど、タワーからの景色が凄く良かった。盛り上がりがしっかりインパクト強くて印象的。
全てを終えた後の主人公がモノローグで語るのも説明的ではあるけど気にならずに見れる。実話という力が強い。

かなり良かった。
ブタ野郎

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