Screen7

アーティストのScreen7のレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
3.8
1927年の設定で白黒映画&サイレント映画だったので、2011年の作品ということに驚き!サイレント映画からトーキー映画へ移り変わる『雨に唄えば』と同時期の物語。注目を集めて輝いていく新人と落ちぶれていく過去のスターの『スター誕生』のような話でもありますが、こちらの方が後味は良いです。

病室で映画のフィルムをピラピラ見るシーンがたまらなく好きです!フィルムによって思い出されるワンシーンが最高で最高で…。
映画は増え続けるモノ。忘れられてしまう映画があると同時に忘れられてしまうスターもいる。そんな中で人々の記憶に残る映画、俳優・女優はほんの僅かですが、誰かが覚えてくれている限りその人の中で生き続けているんだって思うと、その儚さも含めて映画はやっぱり素敵だなと思いました。

旬がある俳優業。彼らはスター人生の絶頂もどん底も味わいますが、"トーキー映画"が主流になりつつあったのに時代の流れに乗らなかったジョージはここから不調続きに。彼は"サイレント映画"にこだわる余り、時代に置いてきぼりになってしまいます。
後半の精神的に荒れてしまったジョージの様子は見ていて辛かったしハラハラする展開でしたが、ペピーと犬のジャックのおかげでジョージが救われて本当に良かったです…!
俳優犬のアギーの演技力の高さが本当に素晴らしいです。『ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム』にも手形を残しているみたいだけど、それも納得。飼い主思いでとっても可愛かった!!
Screen7

Screen7