このレビューはネタバレを含みます
あくまでも原爆の映画では無く、原爆と言う恐ろしい兵器を生み出した人間の半生。容赦無く底から地響きが轟き、不気味なイメージの映像をフラッシュバックさせるクリストファー・ノーラン監督の演出と手腕。ラストに繋がるアインシュタインとの会話に監督らしさがあると思いました。
個人的にオッペンハイマー演じるキリアン ・マーフィは台詞だけだと心情が読み取り辛く、その繊細な表情で想像させるタイプだと感じました。ノーラン組の中では一番好きな俳優さんでもあるのでオスカー受賞は嬉しかった…。作品自体を評価するのは日本人として生まれた自分には複雑な思いがあるのですが…。