April01

007/私を愛したスパイのApril01のレビュー・感想・評価

007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)
3.8
オープニングからかなり好き!カーリー・サイモンの歌も良い。
敵を演じたクルト・ユルゲンスは「眼下の敵」「史上最大の作戦」「空軍大戦略」など戦争映画で観てるから、アクション映画での悪役が新鮮に感じる。
ガールズの中で一番美しいと思ったのが、意外にも超脇役で、ボンドに対して、しなを作る態度が印象的なホテルの受付嬢を演じるValerie Leonさん。誰かな~と思ったら、ネバーセイ・ネバーアゲインにも少し出ているらしい。次に美しいと思ったのが、キャロライン・マンローさん。ヘリの操縦席からボンドに余裕でウィンクする場面、めちゃくちゃ色っぽい。ボンドも微笑んでたのに容赦ないな~。肝心のボンド・ガール、バーバラ・バックさんはリンゴ・スターの奥様。

ウォッチからテプラメッセージに笑う。

スキーからジャンプ、板脱いでパラシュートかっこいい!最近のプロ選手に欠かせないスキーやスノボのプロモビデオみたい。スキーでの滑降シーンは女王陛下の007も良かったけれど、順に観てるから同じようなシーンでもより撮影技術の進歩と変化が感じられる。

ボンドと女がある男の死について問答する場面は見ごたえあり。いつもの軽さと打って変わってボンドのシリアスで真摯で正直な姿が見えるし、仕事に対するプロフェッショナルな意識を斜に構える感じでなく真正面から語っていてクラクラしそう、この場面だけで何杯ご飯イケますか!ってレベルの好き加減。ボンドの結婚歴について女が素性確認的にペラペラしゃべるのを遮る場面も良かった。女王陛下のあのシーンを思い出すよね!語りたくない過去とか暗い影を持つダークネスがあるからこそ飄々とした軽薄さが魅力となる典型。

取り込んでパックンする終盤が「007は二度死ぬ」に似てた気がする。あの時は宇宙飛行士の対応力に凄いと思ったけど、今回は潜水艦艦長と乗組員、海軍の素早い反応が見れる。彼らの活躍ぶりも単なるモブではなくて、冒頭の潜水艦での短い場面に出てくる人たちがキーになってるから、見終わってから最初に戻って見直したくらい丁寧な人間関係を作っている。

忘れられないのは、乗組員が扉閉めながら女のシャワー姿をガン見!するよね~って感じで😁それと核ミサイルをいじっている技師が時間がかかりますよと言ったらデートか?と突っ込む艦長😆


語録
レディーにバカルディーを
こちらにはウォッカ・マティーニをシェイクで
Shaken, not stirred
ドンペリニョン好きに悪者はいない
Any man who drinks Dom Pérignon '52 can't be all bad.
April01

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