ふき

インデペンデンス・デイのふきのレビュー・感想・評価

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)
4.0
突如宇宙からやってきた巨大宇宙船によって包囲された地球で、人類が各々の独立を求めて戦うSFアクション作品。

今でこそ色々言われているローランド・エメリッヒ監督だが、本作はやはり面白い。三組の男女の過不足なく展開する人間ドラマを軸に、適度に配された謎が無理なく明かされていき、二時間半近い尺だが飽きるシーンはまったくない。
エイリアンの猛攻に蹂躙されつつなんとか核兵器を撃ち込むも通用せず、絶望的になったところからの一転攻勢の「やった!」感は格別で、清々しい気分でエンドロールを迎えられる。エンタテインメント作品はこうでなくちゃ。
二〇年経った今では九〇年代的な合成技術がチープに見える部分も多々あるが、街を覆うほどの宇宙船が登場するイメージは今見ても凄いし、ミニチュアとCGを組み合わせた大規模な特撮シーンもまだまだ見劣りしない。

しいて言えば、最初の攻撃の後エイリアンがなにをしているのか分からないので、中盤以降は「あと○時間以内にこの作戦を成功させるんだ!」的なサスペンス感が弱まってしまうのが難点。後々で侵略の準備をしていたことが明かされるが、途中で教えて欲しかったかな。
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