T太郎

遊星からの物体XのT太郎のレビュー・感想・評価

遊星からの物体X(1982年製作の映画)
3.9
1036
数年ぶりに鑑賞。
何度も観ている作品だ。

監督、ジョン・カーペンター。
カート・ラッセル主演でお送りするSFホラーである。

以前は「エイリアン」と一部混同する事もあったのだが、よくよく観てみれば違いは歴然だと言える。

「遊星~」の方が趣味が悪いのだ。
生理的に気色悪いところを突いてくるのである。
初めて観た時は非常に気持ち悪かった。
気持ち悪い事山の如しだったのだ。

そんな作品をなぜ何回も観返すのか。
次の「~ファースト・コンサート」だか「~ファーストゴロ」だか「~4番ファースト大山」だか忘れたのだが、とにかくそれを再鑑賞するための予習という意味合いもあるのだが・・。
まあ、好きな作品なのだ。

物語の舞台は南極である。
アメリカの観測基地で正体不明の宇宙生物が大暴れするのだ。

奴らは他の生命体に同化するという能力を持っている。
これが実に厄介なのだ。
細胞レベルで同化するので、寄生とか擬態というレベルでなく、宿主そのものに成り変わってしまうのである。

隣でジョークをとばしている仲間が、実は奴だったりするのだ。
なんと恐ろしいのだろう。

更に厄介なのが、奴らは血液の一滴でも生きていれば同化が可能ときている。
やっつけた、と言って安心していたら、ドえらい目に遭うのだ。

そして、奴らは瞬時に同化できる訳ではない。
当然ながら、同化の途中過程がある訳だが、これが実に気色悪いのである。
気色悪い事山の如しなのである。

この気色悪さが、若造の頃の私には一番の見どころだった。
だが、立派な大人へと成長を遂げた私は、この作品の真の主題を瞬時に見抜いたのである。
さすが私だと言わざるを得ないであろう。

それは一体何なのか?
今ここに謹んで発表したいと思う。
思うのだが、紙面には限りがある。
(ないよ)
残念だが、今回はここまでという事にしておこう。

熱が入りすぎて今回はずいぶんと長文になってしまったようだ。
(いつもよりメチャメチャ短いよ)

とにかく、これで次の「~ファーストキス」だか「~ファースト・コンタクトレンズ」だか知らんけど、それを心置きなく鑑賞できるという訳だ。
誠に喜ばしい限りである。
T太郎

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