「完全映画化なんてあり得ないと知りつつも」
本作はスティーブン・ハンターの傑作「極大射程」の映画化作品。原作とは別物として見ようと思ってもついつい辛口評価になってしまう。
まず、主役がマーク・ウォルバーグって。。。原作は老兵(イーストウッドあたりがイメージ?)なので、ここから随分違う。恐らくハリウッドとしては、若いのを主役に置いてシリーズ化という目論見があったに違いない。でも、マーク・ウォルバーグって世界的マーケットでどお?って、話しです。実際、それ程ヒットしていないし。なんかそこら辺からズレを感じてしまう。
そしてファン驚愕のラスト。ボブの銃からは弾が出ないということで一件落着するはずが、わざわざ悪人どもを自分の手で殺しに行っちゃったよー。やっと無罪の身になったのに、もうビックリ。ハリウッドでは脚本に何人もの人が携わると聞くが、そうなると収拾がつかなくなるのかな?
原作ものに過度な期待はしていないが(たまに「羊たちの沈黙」のような傑作が生まれるのでやはりチェックは欠かせない)、ハリウッドご都合主義に素晴らしい原作が歪曲されてしまうのは悲しいものがある。