「想像以上の傑作！」
ハリウッド作品の続編というとシリーズのタイトルにしがみついた残念な作品も多い中、30数年振りの続編である本作もトム・クルーズ好きとしてそのくらい義務的な感じで初日に劇場に足を運んだ。
ところが前作を思わせるオープニングからまさかの「Danger Zone」が掛かってすっかり引き込まれてしまった(思わず鳥肌！)。死んだ盟友グースの息子ルースターとの確執がストーリーの一つの柱ではあるが、酒場でそのルースターがかつて自分の父親が聞かせてくれた「Great Balls of Fire」を歌ったり、アイスマンも登場したり、ツボを押さえた演出も見事。スクリプトはしっかりと現代的に緊張感あるものに仕上がっていた(今回も敵国の指定はないが)。そして前作同様(というか当時はそんなものすら無いので当然なのだが)CG頼りにならず、訓練を含む空中戦はますます手に汗握るものとなっていた。そして最後には前作の搭乗機F14登場(ルースターに骨董品呼ばわりされる！)して第五世代とドッグファイトを繰り広げるオマケ付き(出来過ぎだが、そこは大スターであるトムのサービス精神ということでご愛嬌)。そしてミッションを通じて成長したルースターとグースの魂とともに傷つきながら空母に帰還するマーベリックの姿に涙が止まらなかった。
勿論、自分自身の映画体験へのノスタルジーで点数が甘くなるのは仕方ないが、やはりこういう作品はちまちまと動画配信でスマホで見るのでは無く映画館で体験して欲しい。
