ジャッキー2本目の監督作。ゴールデンハーベストの移籍でゴタゴタして黒社会に脅され、毎晩飲みまくって顔腫れてるから朝は引きの画だけ撮って、現場で2時間仮眠を取って撮影するというめちゃくちゃなスケジュールだったらしい。めちゃくちゃといえばストーリーも。師弟の獅子舞対決で映画が始まるので、てっきり師弟の絆が描かれるのかと思いきや、途中から指名手配班となってユンピョウ親子に追われ、ラストは悪の親玉と20分間のバトル。その頃には冒頭の獅子舞なんてみんな忘れてる。ジャッキーは見せたいアクションを考えるところから映画作るのでいつも物語はつぎはぎだが、見せたいアクションが溢れかえってたんだろう。コマ落としや小道具の使い方に「プロジェクトA」以降のジャッキー映画の原型が見える。
