こぅ

猫が行方不明のこぅのレビュー・感想・評価

猫が行方不明(1996年製作の映画)
-
久々の再(Blu-rayでは初)鑑賞。

㊗︎廉価版Blu-ray発売記念レヴュー祭①/?

【スパニッシュ・アパートメント】のセドリック・クラピッシュ監督による、
パリを舞台にした【青春・ドラマ】。

【ベルリン国際映画祭国際批評家協会賞受賞 作品】。


パリに暮らすメイクアップ アーティストのクロエ(ギャランス・クラヴェル)。
愛猫グリグリを近所に住む猫好きのマダム・ルネ(ルネ・ル・カルム)に預けて久しぶりのバカンスを取った。
休暇を終えて戻ると、グリグリが行方不明になっていた! 
必死になってグリグリを探すクロエ。
近所の老人達や青年が手伝って、大捜索が始まる…。


確かに猫(グリグリ)探しネタを一番引っ張るが、それを一番のメイン/オチと印象付けない、ディテールとしては弱く、クロエを取り巻く オフビート な人間模様を描いている。

ルームメイトは、
ゲイのミシェルだし、グリグリを預けて、逃してしまったお婆ちゃん、マダム・ルネは、猫を10匹以上飼っているし、マダム繋がり(友達)が多いのも面白い。
そのお婆ちゃん達は、どこか すっ惚けていて 憎めないキャラばかり。

クロエと一緒に
ビラを貼ったり、猫探しに同伴する冴えないジャメル(ジヌディーヌ・スアレム)は、彼女に好意を持っていた。

クロエは、
スレンダー美人だが男には 臆病 で、ファッションセンスも今一で、ゲイに見立ててもらって、仕事やらのストレスから夜の街に繰り出すが、、
やはり目を引いて、バーでは口説かれるし、その彼女からは横取りした!とキレられるし、助けてくれた知人の女は◯◯だったりと散々な目に〜
そんな夜、一緒に寝ても安心なのはゲイだ。

真面目なジャメルは、
ある事件を起こし、その後にグリグリのオチがある。

アパート住人に嫌われている騒音ドラマー(ロマン・デュリス)は、昔の長髪ブラピ風 のチャラいイケメンで、クロエからアプローチし、部屋に行って挙げ句はSEXする軽快さ。
やはり臆病でも イケメンセクスィ のリード/魅力には 抗えない ようだ(ジャメルはキスでさえ拒絶)。

クロエの恋の行方は、、
観る者が好きなように 想像して完結 させれば良い!

ラストエピソードに
これ見よがしなエピソードを持ってこないのも特徴。


クロエの何かが吹っ切れた、
そんな表情と行動でフワッと⁈スッキリ⁈締める。


総評:
パリ感満点!!
当時のおフランスのオシャレ/流行りスタイルなのか、
全体的な印象で、フワッと浮いた感覚 が苦手な者には合わない。
逆に言えば、変に力んでいない/ナチュラル好きには良き。
料理で例えると、
5品中、1品もズバ抜けていないもののトータル80点の満足度!
こぅ

こぅ