父メル・ギブソンと今は亡き息子ヒース・レジャーが共演したアメリカ独立戦争を舞台にした作品。ヒースの演技は今はもう見れませんので貴重ですね。こんなにも美少年の容姿をしていたなんて、新鮮でした。
戦争物の作品にしてはヘビーになりすぎないよう雰囲気をコントロールしていた「妥当赤服」とか戦さ前の音楽隊とか、どことなくメルヘンな部分もあり、日本の世界大戦を描いたような作品よりはよっぽど見やすかった。
そもそも焦点を当てていたのは一家族であり、メル・ギブソンが英雄とも言われながら戦争に反対する姿は印象的です。家族のために。だからその後に何とかしようと立ち上がる彼の姿はとても応援したくなる。それに加えて強い。赤服兵20人程を一人で倒していく様は最高にクールだった。
にも関わらず家族のことには弱いというか、戦争に行くヒースを止められなかったり喋らなくなった娘と上手く関われなかったり、強く偉大な父だからこそ人間らしい部分があるのもキャラクターとしてGOOD。
ヒースに期待していた部分はあったが、それ以上に本作のメル・ギブソンは輝いていた。それくらいの存在感とキャラクターだった。
ただそれにしても長すぎ。３時間弱はちょいとしんどいぜ。
