"神龍の伝説"に続き、
劇場版第2作となった本作を再鑑賞。
少年期で無印のドラゴンボール映画
としては今一つ印象が薄いが、
悟空とクリリンのアクションの多さに
安定した面白さを感じる映画だった。
物語は亀仙人の下で修行しようとする悟空と
同じく弟子入りを志願するクリリンが、
亀仙人から魔神城のねむり姫を
連れて来るように指示され、
共に魔神城へと赴く中で
魔王ルシフィルと対峙する内容となっている。
前作同様に原作に準えたパラレル展開が繰り広げられるが、
幼い悟空とクリリンのコンビが
可愛らしく活躍していき、
戦闘描写も前作より増えているのは良かった。
余談ではあるが、
後に『ドラゴンボールZ』でベジータが
ナメック星で死亡するBGMが
本作のものだと知れたのは
個人的に発見だった。
結局は原作同様に
ランチを亀仙人を連れて行く事で
弟子入りとなっていくが、
そのランチの登場や前作には無かった
悟空の大猿化のエピソードと
ブルマやヤムチャも悟空達を追って
魔神城に行く展開は、
多少の唐突感や強引さを感じるところだった。
個人的に再鑑賞するまで、
本作の敵キャラが何だったのかも
思い出せなかった位に
敵側の印象が薄いのも残念だ。
安定したドラゴンボール映画ではあるが、
前作の脚色と比べると継ぎ接ぎにも
感じられる内容であり、
ねむり姫の正体や敵側の魅力が
足りないのが致命的だった。
