彦次郎

ガス人間第1号の彦次郎のレビュー・感想・評価

ガス人間第1号(1960年製作の映画)
3.7
「ゴジラ」の監督によるSFスリラー。
「オペラ座の怪人」をベースに特撮と日本人の美意識をぶつけた作品です。
密室殺人にして銀行強盗の犯人がガス人間で美人日本舞踏家に深い愛情を寄せているという凡夫なら200%分からない真相ですが刑事と恋人の美人記者が手繰り寄せていく展開は面白かったです。
超人的な力を世間に知らしめながらも純愛を貫くガス人間の悲哀が印象的です。逆に芸術に全てを捧げた藤千代の方がこの世の者から若干逸脱している気もしました。
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