くわまんG

旅立ちの時のくわまんGのレビュー・感想・評価

旅立ちの時(1988年製作の映画)
3.5
ボロボロに泣くつもりで楽しみにとっておいたのに…

見どころ:
リヴァー・フェニックス
親の愛は無償
挿入歌がグッジョブ
月並みな脚本
要所で煮え切らない
致命的なラストシーン

あらすじ:
革命家のポープ夫婦は、FBIから逃げ続けてはや15年。二人の息子を抱えながら、こそこそ転々とする日々。
長男ダニーはもう17歳、思春期も青春も全て、最愛の両親に潰されている。それは家族と暮らすための最善策で、彼だけが払わなければならない犠牲だった…。

リヴァー・フェニックス自身の過酷な生い立ちを、そのままなぞったようなお話。ポップスやクラシックのヨイショも相まって、その青い存在感が光ります。誕生日パーティーや母と祖父のやりとりにもグッと来るものがありました。
ただ、全体的に演出がヌルく、何より肝心のラストが致命的。薄っぺらい主人公の微笑で、こつこつ貯めていた涙が干上がりました。最も繊細にすべきところが、最もイージーに描かれており、なかなか残念でしたねぇ。

うぉーっお父さん!とか、ぐぁーっお母さん!とか、言いたかったなぁ。締めって大切だなぁ。