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砂時計のcchhiikkaakkooのネタバレレビュー・内容・結末

砂時計(1973年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


ラビリンスへとタイムスリップ。



扉を開くと昼も夜もない(つまり時間の概念のない?)場所へと誘われる。そこは父のいるサナトリウムだ。父は“こっちの世界”ではまだ死んではいないそうなのだが、眠っているだけだ。ある仕掛けを使い、時計の針を戻し、現在から過去への旅が始まるのだが、、



ああもう!!!
訳が分からなすぎて二夜連続で観た。今日は思考を放棄するつもりだったけど、メモを取りながら鑑賞。したにも関わらず、ぜっんぜん噛み砕けてない、、!

以下、レビューでもなんでもないメモ。


サナトリウムに着いてしばらくして窓からさっきまでの自分の姿を眺めていたユーゼフ、でも進んだのは別の扉。これってなあに?パラレルワールド?それとも別の道があって、別のストーリーと別のあなたを辿る運命もありましたよってこと?なになによく分かんない。

大人の姿のまま子供時代へと戻るんだけど、すべてが既知の世界だったの?それとも空想の世界を見ていたの?“まったく起こっていないとは言い切れない”のなら、本当にあったことかもしれないし、そうじゃなかったかもしれない、曖昧な記憶を辿っているの?

子供時代の友人ルドルフが、子供の姿のまま(過去の姿のまま)サナトリウム(現在、なはず)にいたのはどうして?

ヨーゼフが眠りから覚めベッドの上にいるシーンで急に映画の色が変わる。緑がかった薄暗い、気味の悪い色の世界になるし、ヨーゼフの顔色も蒼白い。サナトリウムにきたばかりの時に見た景色が、お墓に変わっている。→死の匂いがする。
過去へとタイムスリップした出来事は寝ていた間に見たものだったのか?ただの夢?目が覚めたヨーゼフ、父の店に足を運び、父に言われた手紙を取りに部屋を移るとさっきまでいたはずの父や客の姿がなくなっている。→じゃあ起きてるはずのヨーゼフ、これも夢?ヨーゼフはそもそも起きていないってこと?それとも幻覚を見た?

サナトリウムに戻り、父の最期を見る。(サナトリウム内ではまだ生きていることにはなっていた)死んでいたはずの父の最期、やっぱり過去に戻っていたの?そのあと先生に診てもらった際にヨーゼフの言われた「練習」ってなんのことだろう?作品の中でちょこちょこと出てくる車掌さんへとなっていったヨーゼフ、次にサナトリウムにくるひとを、タイムスリップした際の、案内人というか道しるべになるように、って仕向けられたの?だとしたら、ラストでヨーゼフがお墓から這い上がりどこかへ向かうのって、駅だろうか。それとも墓から這い上がったヨーゼフって、そもそも死んでいたってこと、、???サナトリウムから墓場へはつながっていて、じゃあつまり、サナトリウムは死者の世界ってこと、、、???




はてなが多すぎる。
歴史上の人物的マネキンたちのいる空間もなぞだった。友達のビアンカ。マクシミリアン。急に出てきた黒人。あと、ワインに浸けた首(人形の)渡されながら言ってたホロフェルネコって誰。。
はー。迷子もいいとこ。ヨーゼフだけじゃなくて観てるこっちまで、まんまとサナトリウムの迷宮へとズブズブに入っていってしまったよ、、くっそ分かんないままだけど(頭が足りない)、観入ってしまったし、映画の持つ雰囲気は最高だし、これはぜひ映画好きなひとに観てほしい(で、もれなく話し合いたい)一本。
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