けーな

嵐が丘のけーなのレビュー・感想・評価

嵐が丘(1992年製作の映画)
3.8
原作は、19世紀に、エミリー・ブロンテが書いた英文学作品。「世界の三大悲劇」や「世界の十大小説のひとつ」などと評されている。ちなみに、『リア王』、『白鯨』、『嵐が丘』を「英米文学の三大悲劇」と呼ぶようだ。

公開当時、今作でレイフ・ファインズを初めて観て、ものすごく衝撃を受けたことをよく覚えている。あの冷たい瞳に吸い込まれそうな感じがするほど、見事な演技力に驚いた。愛し過ぎたための妄執を演じさせたら、右に出る者はいないのではないだろうか。今作の4年後に、ジュリエット・ビノシュと再び共演した「イングリッシュ・ペイジェント」においても、同じように執念深い愛憎を演じ、アカデミー賞を総なめしたが、私は、こちらの「嵐が丘」の方が好きだ。

そして、この映画は、テーマ曲が素晴らしい。今作の音楽は、坂本龍一が手がけた。低く垂れ込めた黒い雲の広がる光景をバックに流れる曲がとても印象に残る。
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