ジャケ写なんとかならんのか問題。ちゃんと映画見てから作ってる？
とはいえ、私は本場のアメリカンパイが見たいという動機での観賞。
主人公ジェナはパイを出すダイナーのウェイトレス。仲間にも恵まれ、大好きなパイ製作にも打ち込む日々。幸せそうな笑顔は仕事終わりに一転。
夫の車が迎えにやって来るのです。不安そうに送り出す仲間、憂鬱そうなジェナ。
殴る暴言あたりまえ、精神的に支配されるジェナ。せめて妊娠だけは避けたかったのに無理矢理に行為に及ばれ、あえなく懐妊。
ちょっと見てらんない。あれっ、こんな悲惨？この話。と思いきや、産婦人科医と道ならぬ恋に落ちるジェナの変わり身の早さ。あれっ、けっこう激しくない？ジェナ…。
うーん、この行動力で夫から逃げ出したいところですが、それだけは出来ない。クズでアホな夫ですが、やっぱり力で敵わない相手に凄まれると怖いよね。
基本的に笑わせてくれる明るいトーンの映画ですが、その分DVシーンはけっこうキツかった。
恋のときめき、夫への恐怖。今日の日替わりパイは「不倫しちゃって夫に殺されるかもパイ」です。フィリングはぐちゃぐちゃに潰された真っ赤なベリー…
という具合に、どれも美味しそうなアメリカンパイがバシバシ登場します。ジェナはその日の気分を表現したオリジナルレシピによるパイ作りで精神を保ってるので…。
割と極端なキャラにストーリー。
しかしながら誰かに自分の人生を委ねることのリスク、女が幸せに生きていくには何が大切か。
そのメッセージはしっかり伝わる。
ウェイトレスの一人が監督だと知りビックリ。そしてこの作品が遺作になってしまったことがとても残念。
