よーだ育休準備中

マッドマックス/サンダードームのよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

2.0
核戦争後の荒れ果てた砂漠を放浪する中、駱駝と荷車を奪われたMaxはバータータウンにたどり着く。女王Aunty(Tina Turner)に腕っ節を見込まれたMaxは、町の裏ボスBlasterに一騎討ちを挑む。

三部作の中で一番お金が掛かっていそうなのに、一番ポカンとした。

ポカン①
前作でMaxをサポートしたGyro Captain役のBruce Spenceが、似て非なる人・Jedediah役で(しかも飛行機乗りという設定まで被せて)Maxを襲う。わかりにくっ!

ポカン②
いつの間にか核爆弾が落ちている。砂漠のど真ん中で放射線反応が出ていて、いつの間にかガソリンより水が大事になっている。これ完全に後付けですよねぇ。

ポカン③
前作までの奇抜ファッションはHumungus、Wez、Golden Youth等いい味を出していたのに、Ironbarのキャラデザは完全に迷走している。(戸愚呂兄弟の元ネタなのかな?中ボスコンビは良かったよ!)

ポカン④
ラスボスのパンチが弱い。1作目のToecutterも2作目のHumungusもめちゃくちゃクレイジーでいい味だしてたのに。Auntyの残念感ときたら。迫力ないし、ラストMaxを追い詰めたのに笑顔で去っていくとか意味わかんない。この作品、MAD MAXなんですよね?

ポカン⑤
突然のネバーランド登場。物語にがん絡みしてきた謎の子供達。世界観・プロットへのミスマッチ感が半端じゃない。
一人だけfury roadのウォーボーイの元ネタみたいな子がいたなぁ。あの子はインパクト強かった。

ポカン⑥
極め付けはMaxが全くマッドじゃない!
前述の子供達にとことん付き合うし、助けるし、言うこと聞いてるし。あれ?
サンダードームでのゴム紐デスマッチで敵さんにトドメ刺さないで戦意喪失してるし。あれぇ??


核戦争後の世界設定が追加されたこと、荒廃したシドニーを描くことで《世紀末感》は増した気がするものの、前作までのバイオレンスな描写や治安の悪〜い感じは緩和されてしまった印象。特に子供たちがバータータウンに殴り込んでからはドタバタコメディ感が出てしまい、正直残念だった。