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早春のkyokoのレビュー・感想・評価

早春(1970年製作の映画)
4.0
スコリモフスキ作品は、最近「イレブン・ミニッツ」を観たぐらいで正直あまりよく知らない(どちらかと言えば俳優業のほうが馴染みがある)。
そんなド素人でもこの作品のカルト的な人気は聞き及んでおり、今回の劇場公開はかなり貴重だろうと、すこぶるミーハーな気持ちで臨んだ。

オープニングから超シャレてる。赤と黄色と青、鮮やかな色合いとグラムロックボーカルのシャウトの組合せがおそろしくカッコいい。
音楽と共に自転車に乗って登場したマークが超美少年‼︎‼︎‼︎こんなハンサムボーイ見たことない‼︎‼︎‼︎
そんな童貞(ついでにマザコン)美少年は、年上のスーザンへの憧れを暴走させていく。気を引きたいがための空回りが痛々しい。
人間滑稽譚にヌーヴェルヴァーグの持つ独特の気だるさや隠微さが加わって、なにやら胸をざわつかせる作品だった。

エンドロールがないので余韻にひたれない…
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