円柱野郎

チェ 28歳の革命の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

チェ 28歳の革命(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

よくある伝記映画のようなエモーショナルな感じではなくて、半分ドキュメンタリーのような印象受ける作品であったけど、どうも個人的にはソダーバーグ監督の乾いた画質やテンポが合わない。ゲリラ戦と国連総会での演説という2つの時間の行き来は映画のリズムになってはいるんだけど、ゲバラと観ている側の距離感がずっと一定な印象で…、どうも話に乗れないんだよなあ。ゲバラという人物と時代の客観視という点では成功なんだろうけども。
ゲバラになりきったベニチオ・デル・トロの演技や、革命の道程に焦点を絞って彼の人となりを描いていく様子は良かった。カストロ役のデミアン・ビチルも見た目がバッチリ。
ゲバラの行動や言動から彼の信念や思想を知るという意味では、変に美化して取って付けたようなエピソードが無い分だけ真実味はあったと思う。だけどやっぱりソダーバーグ的な演出が俺には合いにくいようで、もう一つ入り込めませんでした。
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