こたつムービー

カジノのこたつムービーのレビュー・感想・評価

カジノ(1995年製作の映画)
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春のスコセッシ・リファレンスの一環にて鑑賞。

この映画は評価がとても難しい。
が、オレはめちゃくちゃ好きだ。そう結論づける。たぶんこれからもたまに見るだろう。

なぜ評価が難しいか?
開巻1時間は本当に《退屈・ボアリング》だからだ。なんどDVDを早送ろうとしたことか。しかし、2時間を超えるころにはドープに浸かることができる、そんな作品だからだ。

デニーロはさすがに輝きが陰っている。が、実はこの役としては「正しい」と言えば正しい。またシャロンストーンは誰が観ても大根だが、実はこれも役において「正しい」といえば正しいのだ。

この映画の本領は本当に彼らが年をとったあとの顛末へのうねりである。だから本当にこの映画は1時間は我慢してみるとずいぶん景色がかわってくるんだ。
また最後のエンディングテーマ(2曲め)が極上。サントラ買おうかな・・・

このライン《男の半生記モノ》のスコセッシは本当にいい。「レイジング・ブル」をオリジンとし、グッドフェローズ、このカジノ、最近ではWOW。