kunico

シド・アンド・ナンシーのkunicoのレビュー・感想・評価

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)
3.3
シドとナンシーの出会いから別れまでを描く。

まず、何でシドをゲイリー・オールドマンにやらせたの?!!
ゲイリーのことは普通にかっこいいと思うし好きなんだけど、シドの顔では無いでしょう?!?!!
足の細さでは合格だったけどあの美貌には程遠いのでは...??
言っちゃえばジョニー・ロットンもだよ!!!!実物はもっとシュッとしたイケメンなのに.....!!

それなりにピストルズ、シド&ナンシーの予備知識を付けてから観ると面白い。
mywayのPVもだけど、テムズ川でやったゲリラライブやシドが胸に薬くれと剃刀で刻み込むシーンは再現VTRの様で見入ってしまった。

兎にも角にも私はナンシーという女が苦手だ。苦手というか、嫌いに近い。
この映画を観て何故シドはナンシーに恋してしまったのか少しは分かるだろうと思っていたら全く分からなかった。
ただ、若さだけは痛いくらいに伝わってくる。
ああいう恋愛の仕方が出来るのは二十歳そこそこの男女だからこそだなあ、と思った。
ていうか、終盤になってくるともはやそこには愛を感じることなど無く、薬でしか繋がれないカップルの惨めな姿しか目に入ってこなかった。
何でこんなにも破滅的な人間だったんだろうか。
ナンシーにつけこまれていくシドも情けないし、確かに私がジョニーだったら彼同様確実に破門にしてる。

この映画では結局シドがナンシーを、ってことになってるけど真相はまだ分かってないんですよね。
ナイフの指紋が拭き取られてたとか、mywayの印税が無くなってたとか、ナンシーに薬を売っていた男が真犯人だとか。
私はシドもナンシーも好きではないけど、2人が持っているエピソード、その強烈なドラマ性が万人を惹きつける魅力に溢れているのは確かだと思う。
kunico

kunico