りすん

シド・アンド・ナンシーのりすんのネタバレレビュー・内容・結末

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「レオン」で落ちたゲイリー・オールドマンのシド役を拝みたく観賞。

ナンシーのWikiにある「破滅的な交際」という表現そのもの。

やる事なす事破滅的すぎてうんざりするけど、そんな破滅の中にもシドとナンシーは一貫してお互いを愛し合っていた。

たった20年しか生きられなかったけど、あれだけ深く真っ直ぐ愛し合えたら人生十分なんじゃないかと思った。

ナンシーが結婚をネタに実家に金の無心をして断られて発狂するシーン。
見た時は(ヒステリックなヤク中だなぁ)としか思わなかったけど、後にいろいろな考察を見て「ナンシーは薬物でシドを落とした」っていうのを見て、なるほど、シドを繋ぎ止める為にはヤクが必要と思ってて、その為には金が必要。だからあんなにヒステリーを起こしたし、そうまでしてもシドを繋ぎ止めておきたかったのかな、と不器用な健気さを感じた。

エンドロールにコートニー・ラブの名前があってびっくり。

本編関係ないけど、昔、イケてる同級生がこのシドアンドナンシーがプリントされたロンTをよく着てて、Sexy Dynamiteって書いてあって(セクシーダイナマイト?ふざけた名前だな!絶対私の方がゲイリー好きだし、この子はたぶんこの人達が誰かも知らないだろうに!)と悶々としてたけど圧倒的に似合ってて、大人になって有名なブランドって知って、何も知らないのは私の方だったな…て。
何から何まで私とは正反対。
追いつけなくて良い絶対的憧れの世界。
りすん

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