りすん

ある画家の数奇な運命のりすんのレビュー・感想・評価

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)
3.5
前半と後半で全然環境や扱うテーマが違う映画。
でもそれを一人の人生を通して見てるから整合性がつくし、逆にこんな激動の時代を生き抜いたんだな、と思わされる。

前半では第二次世界大戦。
ナチス禍のドイツの一般人の視点が見れたのが新鮮だった。
第二次世界大戦の映画って被害者側、もしくはナチスの軍人側の映画はよく見るけど加害国の一般市民はどう思ってたのか、どんな扱いを受けてたのかはそういえば知らなかった。

後半は現代アートとの葛藤。
美大に通っている友達の作品が正直意味がわからなくて(一体何をどうしてコレを作ろうと思ったんだろう…)といつも首を傾げていたのだけど、この映画を見て一瞬だけアートの真髄に触れられたような気がした。

3時間もあるけど前半後半でガラリと変わるしテンポもいいからあっという間に感じた。

あと全編通して主人公が友達に恵まれててそこがすごくほっこりした。
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