そーいちろー

ファニーとアレクサンデルのそーいちろーのレビュー・感想・評価

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)
3.8
人生の浮き沈みと、それでもある瞬間を楽しむ、みたいなのをスウェーデンの大女優の一族の物語をもとに大長編で描いているんだけど、実際相当に長い。ベルイマンお得意の精神世界に深掘りしていくような映像表現なんかもあり、少し行き過ぎな感じが「ハウスジャックビルト」のラースフォントリアーを思わせる演出だったりするんだけど、とにかく長い。主教の男がどうしようもない悪党で、その時にアレクサンデルが相当苦しまされて、権威とかのろくでもなさとか残酷さと、それに立ち向かえない子どもの弱さ、みたいなのを見せつけられ、なんか凄く嫌な気持ちにはなった。映像なんかは素晴らしいし、人生の浮き沈みを映画でこれだけ描くベルイマンスゲー、みたいなのは分かるんですが、いかんせん長過ぎますね。
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