普通のきれいな女優をどうしてあんなに怖く撮れるのか！？これぞ黒沢清監督の職人技！！『岸辺の旅』の感想でも同じようなこと書いてますが、やっぱり凄いですよこの監督は。
特殊メイクをするわけでもなく、
長い髪の毛で顔を隠すわけでもなく、
CGで目や口を巨大化させるわけでもなく、、、
幽霊役の役者の顔面をそのままバッチリうつしてる！それだけで超怖い！常に真っ向勝負な黒沢清！
本作はパッケージから暗くて怖い印象を受けますが、下手するとコメディになってしまうようなシュールで笑えるシーンもあります。役所広司と中村育二の追いかけっこのシーン(具体的には"落下"するシーンですが)なんかが好きです。『回路』の落下シーンと同様に、どうやって撮ってんだ？と気になり、メイキングが見たくなります。
あとはラスト辺りの伊原剛志による世にも恐ろしいダイビングシーンなどなど、見所満載です！
黒沢清は娯楽の人だなと改めて感じました。
