もやし

砂の器のもやしのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
4.5
これは流石に業が深すぎて…
ちょっと受け止めきれない映画でした。



序盤中盤の、夏の暑い中、淡々と捜査を進めていく刑事達の感じが、なんか時代を感じて良かったです。
昔はこんな感じだったのかなーって思いました。
ハイテクな機器も何もないから、本当に足で稼ぐって感じですね。
警察の質問に答える人達も人間味溢れる感じで、何だかリアルです。
このパート、人によっては退屈かも。私も少し退屈だったかな。


そして終盤一気に明かされる真実。
人間の業としか言い様がない凄まじい人生。そして人の強すぎる思い。

重厚な音楽も相まって、心の深い部分から何かが引きずり出されるようでした…
途中キツくなって、感情移入をやめました。

最初の殺人事件にこんな事情があったなんて全く予想つかないですね。



映画的面白さという点の評価としてはレビュー点ぐらいでした。

すごい話だからまた映画でリメイクしてほしいなあと思いました。
でもこの映画の後じゃ厳しいか。
もやし

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