HicK

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のHicKのレビュー・感想・評価

4.0
《シリーズ内でも異色な輝き》

【独自の進化を遂げた2作目】
全てが王道といえる前作と比べ今作は、よりダークに、よりブラッディーに進化。個人的にはこの過激なテイストはシリーズで一番好き。ただ、嫌いなところも大きい作品。

【オープニング好き】
タイトルバックでのヒロインの切り取り方がもうカッコいい。そこからのオープニングアクションがめちゃくちゃ長くて引き込まれる。途中、飛行機からの飛び降りは明らかに死んでるけど 笑。

ちなみにその後の物語への導入がけっこう強引。村長から「あなたはパレスに行く事になっている」と言われて強制的に冒険が始まるインディ 笑。

【楽しさが増したアクション】
前作は本格的なスタントアクションの連続で興奮。今回はかなりセットが大掛かりでワクワク。豪華なダンジョン内でのアクションが多くエンタメ性は前回を超えてるかも。特にトロッコが好きすぎる。特撮との合成もうまい。クライマックスの吊り橋でのアクションにはハラハラさせられた。今作もスタントマンがすごい。

前回よりもインディの危機が多かった事も印象的。前回は無敵のかっこよさ。今回はボロボロな姿で痛みを感じる。この方向転換も好きだった。

【ただ、嫌いな点】
全体的にゲテモノゴリ押し。ちょっと気持ち悪い。それよりも、キャラクターがそんなに好きになれなかった。たまにウザい子供とずーっとウザいヒロイン。子供に関してはカッコいい場面もあって、当時の同年代の子が憧れるのも分かる。(グーニーズじゃなくてこっちがデビューだったんだね)。一方、ヒロインはストーリー上邪魔にしか思えず…。終始叫びまくるだけのキャラで残念だった。前回のマリオンが好きすぎたのかな。

【総括】
シリーズ内でも独特な雰囲気は魅力的だった。より生身のインディ、より豪華なセット。そんなダークさとエンタメ性の両立が進化していただけに、ヒロインの魅力の無さがとてももったいない。けど、それでも面白い作品。
HicK

HicK