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この空の花 長岡花火物語の砂場のレビュー・感想・評価

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)
4.0
記録。

結論=すげえ!!大林宣彦節大爆発!!
思わず連続二回観てしまったよ。基本軸は1945年の長岡空爆と現在の花火大会についての物語だが、広島、長崎や、311が重層的に描かれる。
と書いてもこの映画の魅力はほとんど伝わらない。とにかくあらゆる面で”変”なのだ。カメラ目線でしゃべる登場人物達、唐突なカット割り、漫画的なCG合成、妙に多いテロップ、ドキュメンタリー風な画面などなど、、この感じ初期大林映画の「EMOTION 伝説の午後 いつか見たドラキュラ」「HOUSE」「金田一耕助の冒険」などの自主制作っぽさあふれるカオス感。「この空の花」の74歳でこのような若々しい自由っぷりは素晴しい!!
デジタル技術のおかげでむしろ今の方が大林監督がやりたいことができるのかも。
反戦テーマがベタ過ぎるという評価もあるようだが、そうは思わなかった。戦争中を舞台にした高校生演劇などのシーンでは、会田誠の「紐育空爆之図」のような戦争との絶妙な距離感を感じる。
高嶋政宏の「この雨痛いな!!」は映画史に残る名台詞だろう。
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