ソフィア・コッポラはプリシラに寄り添っているのか、それともダメ男から離れられない彼女に距離をおいて見ているのか、、、
プリシラとの純愛は最初は微笑ましいのだが、次第にプレスリーのDV、モラハラ、浮気体質が現れてくると二人の関係は、なんだか愛というより洗脳に近いなと思ってしまった
プリシラを演じたケイニー・スピーニーは26歳とのことだがどう見ても15、6歳にしか見えない。身長も155cmと小柄なのでエルビスと並ぶと大人と子供。絵的に気持ち悪いと思ってしまった、、、
しかし次第にプリシラも自己主張をし始める。その辺からは映画見ててしっくり入ってきた。
とにかくプリシラ早く逃げて!という気持ちでずっと見ていた。エルビスは性格破綻、学校ではエルビスの彼女として見られ友達はいない、マスコミには追いかけられる。逆によく結婚生活を維持できていたなと思った。
揉めることが多かった夫婦だが、二人でLSDきめるところは楽しげであった。でもそんな生活が続くはずもなく、、、崩壊一歩手前で赤ちゃんができてまた家族に戻る
1970年ごろのプレスリー、リスペクトされるキングだが1966年にビートルズ「リボルバー」が出ているわけでちょっと過去のエラい歌手みたいな扱い。エルビスが「ビートルズの曲をかけるな、ここはアメリカだ」とイングリッシュ・インベイジョンを意識していた発言もあった
史実としてはちょっと物足りない、プリシラが不倫したことは明示的に描かれないし、権利関係の問題でプレスリーの楽曲がかけられないのだった。そこは流石に物足りない
『マリー・アントワネット』でキュアーとか使ったのは斬新だったけど、あれは時代劇だからなあ、『プリシラ』だと近すぎて現代ロックかけて遊ぶとかできないし。
それだったらいっそのこと史実とは違っていいから、最後エルビスに残忍な報復するとかあるとスッキリしたんだけどなあ