黒川

フィフス・エレメントの黒川のレビュー・感想・評価

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)
3.5
敬遠してたんだけどバカルーバンザイ的なSFコメディだった。普通に面白かった。結構好きだぞ。
実質ヒロインはクリス・タッカー。声が高い。うるさい。でも居ないと寂しい。ていうか主要な女性がどっちも監督の元嫁で笑ってしまう。マイヴェンはカブトガニかな?

世界の平和を司る4つの要素(エレメント)とその頂点をなす5番目の要素。それらを巡った宇宙戦争が始まる的な内容のはずなんだけど、いかんせんコメディ色強すぎて何を観たんだ俺は。バカルーバンザイよりも凄い。最後ほぼアルマゲドンだったしなんだったのこれ。それでいてちゃんと面白い。凄い。映画にのぼせて語彙がなくなった。

フランスって映画の発祥の地だと思っています。リュミエール兄弟とジョルジュ・メリエスを輩出している。だからなのか、クルーズで船に着いたところが月世界旅行っぽかったりする。冒頭の解読はミイラ再生っぽい。屋台のシーンはブレードランナーへのオマージュに見える。リュック・ベッソンは映画がすごく好きなのだろうな。そしてSF小説もかなり早い段階でたくさん発表されていた国だったはず。多分。海底2万里のようなジュール・ベルヌ作品という古典がある。バンドデシネの有名どころ、エンキ・ビラルの代表作ニコポル三部作ととてもかぶるところがある。ゴッドディーバというタイトルで本人が映画化しているのだが、もっとシリアスな本作といった内容だ。古代エジプトの神々に支配された地球に100年ぶりに帰還した宇宙飛行士ニコポルと謎の美女の話だ。(ビラルはユーゴスラビア人なのだが)なんかフランス人ってこういうの好きなんですかね?

ゴルチエの衣装はやっぱ最高だな。ゲイリー・オールドマンがあの変な髪型でもイケメンなの面白い。いい老け方してるよねゲイリー。
黒川

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