がんちゃん

ドゥーマのがんちゃんのレビュー・感想・評価

ドゥーマ(2005年製作の映画)
4.0
少年が赤ちゃんチーターを拾って育てて野生へ返す旅へ出るロードムービー。といってもサバンナにロードなど無く、アドベンチャー感高めの仕上がり。

これ以上無いほどチーターを接写で堪能できるチータームービー。激カワの赤ちゃんチーターに萌える。しかし程なくしてゴリッゴリの成チーターに育つので注意。地鳴りのようなゴロゴロ音が聞こえるので何かと思ったら喉を鳴らしていたようだ。ネコ科!

他にもキリンやゾウや黒人など様々なフレンズが登場するよ☆

冒頭、母チーターが子チーターの目前でライオンに狩られるという衝撃的なシーンから幕を開ける。弱肉強食の過酷な世界を描くと同時に、一見強そうなチーターも実は格闘戦に弱いという事実を観客に提示する。サバンナで生き抜くには相棒が必要なのだ。これがいい伏線になっていた。

その後、冒険野郎な父ちゃんに仕込まれて知恵と勇気とバイクを授かった少年が、サイドカーにチーターを乗せて荒野を疾走する姿は壮観である。旅のゴールが「別れ」というのはとても切ないが、この旅を通じて1人と1匹が共に成長していく姿が温かく描かれる。旅なんだよ人生は。

途中でガス欠になったりして、アフリカ在住の割には無計画すぎやしないかと思ったが、自分も初めてバイクに乗ったその日に山道でガス欠になりJAFを呼んで4万取られたっていう黒歴史を思い出した。だから許す!

サバンナにJAFは来ないだろうが…
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