ツクヨミ

隠し砦の三悪人のツクヨミのレビュー・感想・評価

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)
4.0
確かにこれは"スターウォーズ"だ。
太平と又吉は田舎を渡り歩く百姓。荒野で焚き火をしていると薪から金の棒が出現、よく見ると金棒には家紋が入っていて…
黒澤明監督作品時代劇。午前十時の映画祭にて観賞、今作が"スターウォーズ"でジョージルーカスがオマージュした作品だと知っていたので、最初の又吉と太平のくだりからしてスターウォーズに見えて仕方なかった笑。頭が悪くてがめつい太平と又吉はC3POとR2D2、勝気で男勝りな雪姫はレイア姫、六太郎と兵衛の槍一騎討ちはベンケノービとダースベーダーのライトセイバー一騎討ち。一度そう見てしまうとそうにしか見えないというか、最早カット割の見せ方からしても似ているように思えた。ジョージルーカスどんだけこの作品好きだったんだ笑。
しかし逆に今作の黒澤明監督らしさとは何なのか、それは三船敏郎と上原美佐の圧倒的オーラなのかキャラクターの圧が強いことなのか…正直わからないのでこれから黒澤明監督作品を見る上で考えていきたい。またラストの又吉と太平が褒美を受け取るシーンは荘厳な美しさだった…このシーンはすごく魅力的。
全体を通して各方面に多大な影響を与えたであろう時代劇でした。
ツクヨミ

ツクヨミ