狭須があこ

ショーシャンクの空にの狭須があこのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
3.9
北川景子が昔「一番好きな映画」って言ってたから、見よう見ようと思ってたんだけど、今更。

主人公がいかにも「静かだけどやるときはやる、何考えてるかわからない賢い人」だったので、どうするのかな~と思ってたら「あ~そういう…」ってなりました。

いやあそこ絶対ビックリするとこだと思うんだけど、どっかでこの展開見たことあるんだ…
多分オマージュなんだと思うんだけど、なんだったっけ…それであんまりビックリしなかった。
この映画を見たことあるのに忘れてるとかいうオチかな…

刑務所だけど、寮みたいで楽しそうに思えてしまった。(元寮生)
けど遊びで入ってるわけじゃなくて、この人たちは囚人として入ってるんだもんな~人間扱いとかされないんだもんなぁ~

希望、希望って何が希望だ、多分私だったら発狂して死ぬやつだ。
みんな私に賭けていいぜ!初日に一番乗りで泣き出すぞ!まかせろ!

スカッとしたとか、いい映画とか、みんな言ってるんだけど、私はずっと息が詰まりそうだったし感情移入の場所を間違えてしまった。
刑務所に長く居すぎると、外に出ても生きていけないね。

主人公は運がなくて苦労もしたけど、結局賢さもあったし、希望を捨てない力があった。
けど、刑務所の中で50年を過ごして「外に出たいと思わない」人にとっての希望ってなんだ?
50年だぞ!?50年。

どれだけ果てしないんだよ。10年でも20年でも長いのに。
こんな異常な場所で、それだけの間をずっと気が狂わず、希望を捨てないでいられる人が、一体どのくらい居るんだよ。大事なものを全てを失った状態で。

希望とか、軽々しく言えない。
私は言えないな…

まあいい映画に違いはないけど、だからこそ重くのしかかってきました。
どんな状況でも希望を持ち続けたいなって、理想としてはそう思います。
狭須があこ

狭須があこ