Otun

ショーシャンクの空にのOtunのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.4
私、人と交流を深める時、必ずその方の好きな映画を訊きます。
好きな映画で、その人の大まかな輪郭が捉えられる様に思うから。

ただ。
お薦め映画で、今作『ショーシャンクの空に』、を 一番に推す人物を私は信用しません。
何故なら、『ショーシャンクの空に』、を一番に推す人は、だいたい他の映画を大して観てないクソ野郎ばかり(偏見です。が、レンタル屋でバイトしてた頃、客のチャラい男が、どや顔で今作を女子に薦める姿を何度も目にしたので。かなりの複数回)。


じゃあ、
私が今作『ショーシャンクの空に』を嫌いか?と問われたら。

いえいえ、大好きであります。
傑作だと思います。
ただ、どや顔でこの映画を薦めるヤツは嫌い。ああ嫌い。大嫌い(笑)。


さ。内容。
覚えなき妻殺しの汚名を着せられた主人公が投獄される。
絶望とも言うべき獄中で彼が取る行動と、それにより変化する廻りの人々の物語。

仲間に振る舞うビール。
お返しにやってきたリタヘイワーズ。
ブルックスのカラスと革靴にかかる、削った粉塵。
倍返しの本。
何の歌か知らない『フィガロの結婚』。ひねるボリュームのつまみ。
別の調達屋に頼んだハーモニカ。
もう、鳥肌の連続。浮かぶ人間の本質。


劇中、モーガンフリーマン(若いw)が言います。『"希望"を抱くのは危険だ』。長い獄中生活を送る、彼の至言。

が。ティムロビンス演じる主人公の、全ての行動。
人間に必要なものは、"希望"。
それは、他人なんかに決して消せやしない。


叶う叶わないは、又別の話しでしょう。
この映画、観て。
久しぶりに観て改めて。
Otun

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