がんちゃん

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉のがんちゃんのレビュー・感想・評価

3.0
駄作と呼び声の高いシリーズ4作目において唯一良かったと思う点は、バルボッサが英国王公認の私掠船長(プライベーティア)に寝返るという冒頭のシーン。
残虐な掠奪行為も、対象が敵国船であれば英雄扱いされ、貴族として振る舞える時代が本当にあった!スペイン船狩りを繰り返していたらいつの間にか海軍中将にまで出世していた海賊紳士、フランシス・ドレークの姿が重なる。

しかしバルボッサには英国に仕える気などさらさらなく…という展開は策士である彼らしいところ。
そして我らがジャック・スパロウも恩赦を与えられるが、「安く見られたもんだ」と相変わらず孤高の海賊を気取る姿がカッコいい。ジャックに貴族のヅラは似合わんだろうしな笑

ゾンビだのイカだのと1作目から超ファンタジーなパイレーツシリーズではあるが、たまにこういう史実を絡めてくれると、あぁ一応俺たちの住む地球が舞台なんだなと、作品に感情移入しやすくなる。もしかしたらジャックのように、誰に従うことなく己が自由を謳歌していた海賊がいたはずだ、なんて歴史に想いを馳せてみたり。
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