このレビューはネタバレを含みます
自分が初めてみたモキュメンタリー映画が本作。
まだ当時モキュメンタリーって手法が一般層にはそこまで知られておらず、勿論俺も知らず暫く実話だと思っていたw
大学生のサークル仲間達が森に魔女が棲んでるって伝説が本当かを検証しに行くってかなりシンプルでベタな設定。
今見たら印象変わるのかもだけど、当時は怖かったなー。
【見直したので2015/11/25追記分↓】
比較的まともなヒゲ男ジョシュ
身勝手極まりない女監督ヘザー
後先考えないアホ マイケル
の三人がメインキャラクター
というか、魔女云々以前にこいつらは森をナメ過ぎ、自然をナメ過ぎ。
地図とコンパス頼りって。
何回も行った場所ならまだしも、初めて行く場所なら迷子になるリスクも勿論ある。
木にナイフで傷をつけて目印を残すとかいろいろあるだろーとツッコミまくり。
冒頭からピクニック気分なのは、一目瞭然。スーパーでマシュマロにカメラを押し付けるシーンとかまさにそれ。
そんな緊張感のない三人だが、魔女の棲む森の怪奇現象に翻弄され、オマケにバカのマイケルが地図を川に捨てた事で、お気楽ピクニック気分は完全に消え失せる。
朝目覚めると、メンバーの中で一番まともだったジョシュが謎の失踪。一番まともな人がいなくなる事のメンタルダメージはかなりデカイ。でもマイケルも気弱な癖にヘザーを支えようと頑張る。
「いや、元はといえばお前が地図を川に捨てたせいだけどな!!!」
と何回言ったかわからないがw
素敵な血まみれの贈り物で、ヘザーの精神も崩壊寸前。(多分ジョシュだろうね。)
半日以上歩いても、来た道に戻る素敵な仕様の魔女森。
そんな二人を嘲笑うように毎夜謎の怪奇現象は続く。
アレ?失踪したジョシュの声。
ジョショを探す二人。
コレ明らかに罠やーん。誘い出されてるやーん。とバレバレな罠ではあるが、そんな事も気にしない二人。
有名な顔ドアップの涙まみれの謝罪ビデオ。今見たら怖さより、落ちそうで落ちない鼻先に溜まった鼻水が気になりすぎてアレでした。
にしてもアレやね。ドアップにすれば比較的美人に見えるヘザー。元祖自撮り系女子ヘザー
そして最終夜。
いやー。やはり怖いわ。
冒頭のインタビューでも語られていた「ある女の家から行方不明の数人の子供の死体が出てきた」
その殺人現場に着いてしまった。
アーメン。
でもここからの展開が見せ場。
いや〜怖い。
てかヘザー五月蝿い。
マイケル単独行動し過ぎ。
そしてマイケルが倒れ、カメラが落ちる。
ラストは、ヘザーが倒れ、ヘザーのカメラが落ち、部屋の隅に立たされているマイケルが映り、幕切れとなる。
ラストの部屋の隅に立たされているマイケルは、冒頭のインタビューでも語られていた「奴は子供を、部屋の隅に立たせるんだ。自分を見られるのが嫌だから。その後にその子供も殺す」に当てはまるので、全滅ですね。アーメン的なお話。
長いレビューになってしまいましたが、久々に見たら閉鎖的なパラノーマル・アクティビティと比べて、森で野外という開放的なシチュエーションだったので、より怖かった。あと、魔女の実態が最後まで見えないのは良かった。
ただ、時間軸がわかりにくい。森に入ってどれくらい経過したのかがわかりにくいので、メンバーの焦燥感がわかりにくい。食糧も底をついてるので一週間くらいな気もする。
まあ、未編集のテープって設定だからリアリティ出す為に敢えて時間軸わからなくしたのかもね。