Arisa

幽霊西へ行くのArisaのレビュー・感想・評価

幽霊西へ行く(1935年製作の映画)
3.6
面白かったーーー


1935年でこういう作品が既にあったんだー


幽霊ものは幽霊ものだけど怖くないです。
その代わりめっちゃ笑える!




監督は「自由を我等に」「巴里の屋根の下」などの作品で知られる
ルネ・クレール。


主演は私の好きなヒッチコックの「三十九夜」にも出てた
ロバート・ドーナット。




あらすじ

時は十八世紀。

グロウリー家の城に宿敵マクラガン一族が踏み込み、グロウリー家の当主は自分の息子がマクラガン一族に一矢報いる事を託して亡くなる。


その息子マードック(ロバート・ドーナット)はかなりの女好きで、女の子を見かければすぐ声をかけキスするありさま。

戦争にも興味がなく、味方の大砲に当たってあっさりと死んでしまう。

一家の願いを果たせなかったため成仏させてもらえず
マードックは仕方なくグロウリー城内に幽霊となって居座る羽目になる。


それから画面が替わり200年後の現代、

金策の尽きたグロウリー城主ドナルド(ドーナット)は
アメリカの食品王マーティンに城を売ってしまい、アメリカに城を移す事になった。


解体して船に積み込まれる事になり、城の復元主任としてドナルドも同行する事に。

しかし、城と一緒に幽霊のマードックもアメリカへ着いてきてしまう。


幽霊騒ぎを聞きつけたマーティンはこれを城の宣伝に使おうと企む。。。






《幽霊西へ行く》



タイトルを見た時に



うわぁぁ面白くなさそう…(-。-)




って思ったんだけど意外と星の数多かったのでこれは知られざる名作ってやつかなぁ?
と思い観てみて良かったです。



てか、本当にこのままのタイトルだった!笑
邦題がダサいシリーズとかじゃなかった!



舞台はスコットランドで
アメリカに行くから西なんだ!


納得!笑




200年後に移ってから
時折出てくるマードックが生前と変わらずチャラくて、ドナルドと対照的なのが良い。
本当にチャラい!


ドナルドが一目惚れしたマーティンの娘がいるんですが
その女の子に見られてしまった時に


200年前の服なもんだから
コスプレ?変な人?
って思われるんですよ。


この子はドナルドが変装してるんだと思ってるんですね。




三十九夜の時はそんなに思わなかったんだけど、ロバート・ドーナットこんなにカッコよかったんだと!


見えてない状態からいきなり姿を表すシーンがあって、これはCGなのかな?
と思ったんだけど
さすがに1935年にはCGはないよなぁ( ˘ω˘ ).。oO

 



マードックはアメリカに行ってからちゃんと成仏できるのか、そのまま城の名物として居座り続けるのか?
乞うご期待!



結構ドタバタ物で笑いもたくさんユーモアたっぷりのルネ・クレール節って感じでした。
Arisa

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