らもちー

遠い雲のらもちーのネタバレレビュー・内容・結末

遠い雲(1955年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

終わり方に時代を感じるというか、今の映画なら主人公は絶対に最後は自分の気持ちを大事にして好きな人を選ぶんだろうなぁと思ってそれが今のステレオタイプなのだなと思ってハッとした。でもこの時代は個人の感情には蓋をするのが当然なのだろうし、だからこそこの終わり方をとることで観てる人に寄り添えたんだろうなぁ。
こないだたまたま「きみに読む物語」を観て、この映画と重なる部分があったので比較すると面白いなと思った。きみに読む物語でも主人公の女性は初恋の相手か現在の恋人かで悩み、世間や親との確執のせいで自分の気持ちに素直になれないという所で最後は自分の気持ちに従って初恋の相手(好きな人)を選ぶのでこの映画とは真逆の選択…。
どっちが正解とかはなくて、どっちも観たあと少し晴れやかな気持ちになるから不思議。
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