らもちー

サタデー・ナイト・フィーバーのらもちーのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

トニーという荒くれ青年の危なっかしくも若々しい青春のど真ん中を切り取ったような映画。冒頭で感じたワクワク感とは裏腹にラストは割と静かな終わり方で少し拍子抜けした。トニーの青春の終わりでもある感じなのかな。全体的に雰囲気が好きだった。曲も良かった。


ダンスクラブでダンスを踊るのが日々の生きがいの19歳の青年トニー。彼はいつもつるむ素行の悪いメンバー5人のひとりでリーダー的存在だったが心にはまだ純情が残る若者だ。ある日ダンスクラブでダンスのうまい美人のステファニーに一目惚れしダンスのパートナーに誘う。


パートナーとなってくれたステファニーとコンテストに向けてダンスの練習をする傍ら、仲間のために喧嘩したり振った女に構われたり家族との確執があったりとトニーの毎日は目まぐるしい。それぞれにそれなりに嫌気がさしたり、それでも大切だったりと割り切れないトニーの若々しい感情が描かれる。コンテストで優勝するが人種差別による操作があったと確信するトニーは憤る。


メンバーの一人が自暴自棄な行動で呆気なく死ぬ。それを機にトニーは刹那的な享楽の毎日と決別することを決意する。


トニーは家を出て自立することをステファニーに宣言し映画はここで終わる。
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