HicK

シュレック3のHicKのレビュー・感想・評価

シュレック3(2007年製作の映画)
3.2
《主題は良いけど面白さは…》

【今回のシュレックさん】
父親になる自信が無い。王の座を継承する自信も無い。怪物である自分に出来るわけがない。と、全ての責任から逃げようとするシュレック。自分の代わりに王位継承順位第二位のアーサー(フィオナのいとこ?)を王座にお誘いするために旅に出る。

【テーマ】
『自分は何をしたいのか、どんな自分になりたいのか。それを探究し目指すべきだけど、いつも邪魔をするのは自分自身』そんなセリフで直接的にテーマを表現。前作まではなんとなく現実と照らし合わせると興味深いテーマだったけど、今回は割と珍しく直球のメッセージ性を感じた。

プリンスチャーミングが引き連れてきたヴィランたちにも「本当はどういう存在になりたかったのか」と当てはめてたのは面白い。

【ただ】
1、2作目に比べると単純に楽しさが足りない気もする。ギャグやコントもあまりどストライクなものが無かった。途中、ドンキーとネコが入れ替わったりもするが別に面白くもなく…。プリンスチャーミングやネコのコメディーは前作には勝らなかった。これまでの成功に苦しめられてたのかな。

【総括】
テーマ性はあるものの、シリアスな物語でも無いのに笑えるシーンが極端に減った事が残念。やっぱり1、2作目は笑いと薄ら感じるメタファーの配合が秀逸だったなぁと改めて思ってしまった。

あとシュレックシリーズって、自己啓発的なテーマよりも、世の中の風刺を効かせたテーマの方が効果的だと思った。
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