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トゥルーマン・ショーのFARGOのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.4
【『トゥルーマン・ショー』は、ある男の生活をテレビ番組として毎日24時間ノンストップ生中継で放送するという異色の設定のヒューマンドラマ。そのドラマの主演であるトゥルーマンの半生を描く】

パッケージのインパクト&多くのフォロワーさんがベストムービーに挙げられていたので、以前から気になっていました作品。
先日ようやく初鑑賞する事ができました😋

【おはよう! そして会えない時の為に、こんにちは!こんばんは!おやすみなさい!】

なんて素晴らしい台詞なんだ…😐
彼の人間性が溢れる一文。

元々フィクションに飽きた人々の心を満たす為に、1人の人間の私生活を四六時中世界に放送しリアリティを求めたドラマが『トゥルーマン・ショー』

まず、この発想&構成が素晴らしい!!
こんな発想ができる人が居るのか…🙄 メタ構造の斬新な設定に思わずヨダレが出ます笑
映画が始まったと思ったら、スタッフロールと男性の声。前情報無しで今作を見始めた私は「あれ、違う映画借りて来ちゃった?」と一瞬困惑してしまいましたが、そんな事はありませんでした👍
細部までよく作り込まれているのが手に取るように伝わって来ました

ただ、冷静になって考えてみると、自身の私生活が知らぬ間に画面を通して世界中で生中継されていると考えると少し身が震えますね…😨

そんな今作の独特な雰囲気を作り出す要素の一つがカメラワーク&縁取りだと思います!
島中に搭載されている約5000台のカメラでいわゆる"隠し撮り"をされている為、画角だったり、様々な形の縁取りが好奇心を唆る良い効果に繋がっていたと思います👏
たまに、カメラの縁が抜けた映像(ローレンと逃走している時や、最後セットから出て行く間際に振り返り"あのセリフ"を言う時)になります。
私の勝手な解釈ですが、これは『トゥルーマン・ショー』という映画を観ている我々を、『トゥルーマン・ショー』という全世界同時生中継されているドラマを観ているかの様に錯覚させる凝った演出、もしくは、映画として今作を観る人々にしか与えられない映像なのでは…と思わず唸りを上げてしまいました笑

終盤、トゥルーマンはこの世界に対して疑問を抱き、行動し出す。その根源となるのは知的好奇心と愛だったと思います。コロンブスが海の向こうを目指した様に…⛵️
ラスト、雲の模様が描かれた階段をゆっくりと登る姿は美しかったなあ😙

完璧までに作り上げられたセットの中で過ごすトゥルーマンの生活にリアリティは有るのか。《ノンフィクション》と言ってしまって良いのか?
トゥルーマンの思わぬ行動が世界中を拍手と歓喜で湧き上がらせ、長年かけて作り上げて来た番組が幕を閉じた時、テレビの前の視聴者、そしてこの映画『トゥルーマン・ショー』を観る我々にとっては《フィクション》であった事を改めて認識させるという、最高に皮肉の効いた作りになっていたと思います(→さて、次は何を見るかな…なんて🤗)

【"外"へ踏み出せトゥルーマン!!】

演出良し。脚本良し。キャスト良し。演技良し。そして何より、ジム・キャリーの太陽の様な笑顔良し👍

良い映画を観た、幸せな余韻に浸れました🤗
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