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ブリグズビー・ベアのFARGOのレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
4.6
【赤ん坊の頃に誘拐され、偽の両親のもとで彼らが制作した教育番組『ブリグズビー・ベア』だけを見て育った25歳の青年が、初めて外界に出たことから巻き起こる騒動を描いたコメディドラマ】

上半期に公開された『パディントン2』に続き、「クマ映画」が熱い2018年🐻
ミニシアター系の作品も観る事が今年の抱負であったのにも関わらず、なかなか足を運べていませんでした…😭
という事で、ミニシアター鑑賞意欲を高める意味も込めて下半期クマ映画『ブリグズビー・ベア』ウォッチしてきました❗️

【激ヤバ】

SF作品の様なオープニングから始まる今作。空恐ろしくもありながら、何処か懐かしい雰囲気の子供番組『ブリグズビー・ベア』を観る少年は砂漠のシェルターの中で25年間も監禁されていた。両親と思っていた夫婦は誘拐犯であり、同時に子供番組の製作者本人であった。主人公は彼らの元で育てられていたのである。
そんな「世間を知らない」彼が再開した本当の家族やその友人達との関わりを経て、再生していく様子を描いた作品です😊

「監禁されていた少年が人々との交流を通じて成長する物語」としてまず思い浮かぶのが『ルーム』だと思います。
しかし、今作は「監禁」という非常にデリケートな要素を含みながらも、ファンタジーとコメディを巧みに織り交ぜた世界観が特徴的で、私自身その作風に強く惹きつけられました❗️❗️

人々との交流のツールとして今作で描かれているのが「映画作り」です🎞
短編作品である『ブリグズビー・ベア』の映画版を作ろうと奮闘する主人公ジェームズ。
彼の熱意に動かされる実家族や友人、検事の皆が本当に優しいし、観ているこっちが幸せになる❗️

また、大好きな作品の自分オリジナル映画を作ろうとする姿は今作『ブリグズビー・ベア』を作る製作陣を映し出したかの様でもありました。

例えば、誘拐犯である人物を訪ねキャラクターの声を当ててもらうシーン。完成した作品の上映会で「不評だったら…」と心配し嘔吐する様子。
きっと監督を目指す人誰しもが通る1つの通過点でもあるのかと思います😳
作品に対する熱いこだわりや愛情が観てくれる人に受け入れてもらえるのかどうか…

満場の拍手で終わる今作は彼自身が世間に受け入れられ成長した姿を描くとともに、過去からの束縛を払拭した完璧なエンディングだっと思います❗️お見事👏

【家族を大切に】

普遍的でありふれた内容がテーマでありながらも、類似作品には無い独特の雰囲気によって一味も二味も魅力的が増している映画🎬
2018年はマジでクマ映画が熱い❗️❗️

観る価値ありありの傑作でした👍
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