FARGO

ボヘミアン・ラプソディのFARGOのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.3
【世界的人気ロックバンド「Queen」の知られざる姿を描いた伝記映画。バンド結成や名曲誕生の裏側、ライブエイドでの伝説のパフォーマンスを描く】

お久しぶりです❗️
映画は観ていたものの、気付けば半年Filmarksでのレビューがお預けとなっていました🙃
復帰を兼ねたレビューは今作『ボヘミアン・ラプソディ』です❗️

【心を掴む魂の歌声】

私自身、「Queen」と聞けば彼等の有名な曲を数曲知っている程度。バンドそのもの、メンバーや楽曲完成までの背景などは一切知らない「Queenド素人」です。
それでも予告編が公開された当時、実話ベースの音楽伝記映画という肩書きに胸を大きく高ぶらせていたのを覚えています。

企画自体は2010年からスタート、監督の交代など様々な紆余曲折を経て公開された今作。最近では監督ブライアン・シンガーの逮捕が世間を騒がせていますね😶
多くの悲劇に見舞われながらも今作を作り上げる事ができたのは、圧倒的な強度を持つQueenの音楽、メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーの明確なビジョン、それらを体現しようとし、「フレディが憑依した」とまで言わしめたラミ・マレックの演技力があってこそなのでしょう🙃

そしてやはり今作一番の魅力は、当時のLIVE AIDを会場の一員として疑似体験する事ができる点。また、Queenのメンバーの視点、彼等にとって人生最高のシーンであるステージ上からの大団円視点をも体験することが出来る点にあると思います。
クライマックスシーンに向けた構造の圧倒的強度も素晴らしい。

物語が進行すると同時に、彼等の感情や葛藤を名曲の数々が体現している。
歌詞が持つ意味や場面がリンクしていてタイトでスタイリッシュ、興奮が途切れない作りになっていました😊

冒頭、フレディがライブステージの階段を登るシーン。『somebody to love』をバックに彼の背中が映し出されます。
彼の事を知らない私は、「彼」の葛藤や苦悩を今作から得られるという興奮と高揚感に満たされた眼差しをスクリーンに向けていました。
しかし、本作が描いたのは「彼等=Queen」の物語。4人の葛藤や苦悩、音楽を奏でる喜び、楽曲のリズムが降りてきた時の表情、音楽そのものが持つ力を存分に表現していたと感じます。
終盤、再びライブステージの階段を登るシーンになると、同じ画角から映し出されたのは4人の背中。
冒頭のシーンはメンバーからの視点だったのかな〜と考えると目頭が熱くなりました😭

役者陣のビジュアルの作り込み、演技力は言わずもがな。今作の為に編集された楽曲、CG技術も素晴らしい❗️天晴れです❗️❗️
なのでやはり、監督の事件には胸が痛いですね…😶

それでも、公開から3カ月経とうというのに変わらない熱気を持ち続ける作品。
「Queen」を知らなかった私が最高に楽しめたのだから、彼が生きた時代に彼の曲を聴いた人達にとって、今作は魂を揺さぶる映画になったに違いないでしょう👏

【人生を肯定する物語】

楽曲『ボヘミアン・ラプソディ』が評論家か批判されたものの、徐々に熱を帯びる様子。正に今作『ボヘミアン・ラプソディ』が評論家から批判され、観客から支持される状態に酷似している。

公開後、Queen秘話みたいな話も多く知る事が出来て面白いですし、親日家であったフレディにとって今作が日本で評価されたのは嬉しいではないかな〜と思ってます🙂

音楽伝記映画の新しい傑作、これからも長く愛される作品になったと思います❗️
絶対に観たい素晴らしい作品です👏
FARGO

FARGO